セブン&アイ・ホールディングスが2024年に「株主優待(商品券 or 寄付)」を導入し、個人投資家の関心が高まっています。
本記事では、株主優待で頂ける商品券の条件・金額・使える店舗、長期保有の+500円特典、配当の推移などにわたし自身の実体験も添えて解説します。
セブン&アイホールディングスはどんな会社?
セブン&アイホールディングスは、セブン-イレブン、イトーヨーカドー、デニーズ、アカチャンホンポ、ロフトを展開する総合小売企業です。
コンビニエンスストア(略称:CVS)においては、海外出店も加速しています。読者の皆さんも海外旅行で見かける機会が多いのではないでしょうか。
主要ブランド(参考):
・セブン-イレブン(7-Eleven)
・イトーヨーカドー
・ヨークベニマル
・デニーズ
・アカチャンホンポ
・ロフト
・セブン銀行
・タワーレコード
セブン&アイホールディングスの株主優待
毎年2月末の株主名簿に100株以上保有で、セブン&アイ共通商品券(または国連WFPへの寄付)がもらえます。
3年以上の継続保有で+500円の上乗せあり。導入初回は2024年8月末基準でしたが、以降は2月末に統一されています。
優待内容と金額について(基準日:毎年2月末)
- 100株以上:2,000円分の商品券(または同額寄付)
- 400株以上:2,500円分
- 700株以上:3,000円分
- 長期保有(3年以上)は上記に+500円上乗せ
(金額体系・長期条件は会社公表。初回は2024年8月末基準→以降2月末基準となります)
保有株数 | 優待内容 | 長期保有特典(3年以上) |
---|---|---|
100株以上 | 2,000円分商品券 or 寄付 | +500円 |
400株以上 | 2,500円分 | +500円 |
700株以上 | 3,000円分 | +500円 |
商品券が使える主な店舗(代表例)
セブン-イレブン/イトーヨーカドー/ヨークベニマル/デニーズ/アカチャンホンポ/ロフト などグループ各社で利用可(詳細は公式の「使える店舗の代表例」案内参照)
いつ届く?どう受け取る?
- 権利確定:毎年2月末
- 会社から案内に沿って商品券受取 or 寄付を選択(フローは下記の公式IR参照)。

注意点(長期判定・名義変更)
長期特典は「同一株主番号での連続記載」が3年間あることが必須条件となります。
一時的な売却や買い戻し、証券会社の変更、貸株利用、名義・住所変更などで株主番号が変わるとリセットされる可能性があるため、長期保有条件に関しては注意が必要です。
配当金(方針と推移)について
セブン&アイホールディングスは「プログレッシブ・ディビデンド(持続的な利益成長に沿った増配)」を掲げ、2023–2025中計で累計総還元性向50%以上を目標としています。
また近年では、2024/3/1に1→3の株式分割を実施しております。
直近の配当水準(1株当たり)
- 2026年2月期 予想:年間50円(中間25円/期末25円)
- 2025年2月期 実績:年間40円(20円/20円)
- 2024年2月期 実績:年間113円(分割前換算。記念配含む)
(最新更新:2025年7月10日付 IR)
セブン&アイホールディングスは累計総還元性向50%以上を目指しているため、利益成長に伴って年間配当金は増える可能性があります。
また近年は自社株買いも実施しておりますので、株式価値が長期で高まる可能性を感じますね!
これまでの配当金推移について
現在価値で10年前(15年度)には28.3円だった年間配当金は、25年度に50円(予想)の水準まで拡大しています。

【実録】株主優待でいただける商品券の使い道(体験談)

わたしは100株保有しています。
年に一度届く商品券は、近所のセブン-イレブンで家族とスイーツを選ぶ時間に活用しています。
消えモノなので手残りはしませんが商品券で無駄使いを肯定されることは満足度が高く、心理的貢献度は高いです。
商品券の一般的な取扱いとして、セブン-イレブン店舗などで利用可能でお釣りが出ます。
商品券2,000円分が届きました!
2024年から保有しているため、私は長期保有条件を達成してはいませんが、2,000円分の商品券が届きました!
家族で利用する分にはちょうどよかったので、これからも長期保有したいです。

まさかの隠れ優待(オリジナルエコバッグ)
優待アンケート回答者に対し、抽選でエコバッグ等のノベルティが当たる取り組みが見られます。
ただし、公式の制度ではないため継続性は保証されません。
よくある質問(FAQ)
- 何株から株主優待の対象になりますか?
-
100株以上が対象です。また保有株数に応じて金額が段階的に増えます。
- 権利確定日は?
-
毎年2月末(導入初回のみ2024年8月末)。以降は2月末に統一。
- 長期保有の条件は?
-
3年以上の継続保有で+500円になります。株式を売買してしまうと株主番号が変わってしまうので長期保有の条件をクリアしたい場合は短期売買を避けましょう。
- 商品券の使い方の注意点は?
-
商品券を活用して他社商品券・プリペイドの購入等を行うことはできません。ただし、セブン-イレブンでのお釣りは可。
まとめ
セブン&アイホールディングスの株主優待は、年1回(2月末基準)に商品券 or 寄付を選べ、3年以上の保有で+500円と長期投資家に優しい設計です。
商品券の使い道はセブン-イレブンからアカチャンホンポ、ロフト、外食(デニーズ)まで生活圏に直結しやすく、“現物で実感する還元”を得られることでしょう。
配当は進捗に応じて積み上げる方針で、2026年2月期は年間50円の予想。
優待・配当の両輪で総合的な満足度を狙える銘柄です。
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