「投資を始めてみたけど、どんな銘柄に投資すればいいか悩む…」そんな方はいませんか?
この記事では、不動産業界で「銀座の大家」として知られるヒューリック(証券コード:3003)について、2025年の株主優待体験談や株主総会への参加体験を交えながら、投資価値を徹底的に解説します。
ヒューリックが、なぜ長期投資家に愛されるのか、その魅力の全てを深掘りしていきましょう。
ヒューリックってどんな会社?
ヒューリック株式会社は、都内23区を中心とした好立地のオフィス・商業ビルやホテルなどの「不動産賃貸業」を中核事業に事業展開し、2008年の上場以来毎期最高益を更新しつづけています。
一般的に「不動産」というセクターは景気の影響を受けやすい(いわゆる景気敏感)と言われるのですが、ヒューリックはその独自のビジネスモデルから、景気に左右されにくい安定した収益基盤を築いています。
ストックビジネスとフロービジネスで安定した収益と成長を両立
ヒューリックの強みは、「駅前・駅近」という超好立地の不動産に特化していること。とくに、日本を代表する商業地である銀座には、数多くのビルを保有していることから「銀座の大家」と呼ばれることもあります。
ヒューリックのビジネスは、大きく分けて2つの収益源で成り立っています。
ストックビジネス(賃貸収入)
自社で保有するオフィスビルや商業施設を企業(テナント)に貸し出すことで、毎月安定した賃料収入を得るビジネスです。都心の一等地は需要が安定しているため、ヒューリックの経営を支える強固な柱となっています。
フロービジネス(売却益)
老朽化した不動産を買い取り、最新の設備を備えた高付加価値なビルへと建て替える「再開発」を積極的に行っています。そして、価値が高まった不動産を投資ファンドなどに売却することで、大きな利益を得ています。
この「ストックビジネス」と「フロービジネス」を組み合わせるハイブリッド戦略が、ヒューリックの安定した収益と成長性を両立させている要因になります。
中期経営計画(2025~2027年)の方針を確認しよう

ヒューリックは中期経営計画における基本方針を上記の通り、定めています。
基本方針
格付水準の維持を前提としたポートフォリオ再構築による現中期経営計画の早期達成と、「次の10年後のヒューリック」を見据えた新たな収益の柱の土台造り。
注目ポイントは現中期経営計画の早期達成を目指しているというところではないでしょうか。具体的には2029年目標を2年前倒しで達成させようと動いています。
業績衰退期の場合は、こうした目標はなかなか掲げられませんので、業況も含めて好調であることが考えられます。
【特別体験】株主総会に参加してみた!

ヒューリックの事業や株主還元について、さらに深く知りたいと思い、私も株主総会に参加してみました。
ヒューリックの株主総会は本社ビル(小伝馬町・馬喰町)で毎年行われています。
〒103-0011
東京都中央区日本橋大伝馬町7番3号
会場は本社ビルの大会議室で行われますが、社員の方も多数出席されているため、株主の距離が近く感じられました。
個人投資家からの質問ではたわいもない質問(いつも思うが総会に関係のない内容の発言はやめてほしい)だけでなく、IR情報だけでは分からない事業の取り組みや、今後の株主還元などを聞くことができました。
カタログギフトから選べる極上の株主優待!

多くの投資家がヒューリックに惹かれる理由の一つが、豪華な株主優待(カタログギフト)です。
ヒューリックの株主優待を手に入れる条件は以下の通りです。
対象株主: 毎年12月末日時点で、300株以上を1年以上継続保有する株主
優待品: 3,000円相当のグルメカタログギフト
長期保有:3年以上の保有でグルメカタログギフトから2点!
長期保有は3年以上の継続保有が条件となりますが、好きな商品を選べるカタログギフトが1つから2つに増えることは、長期投資家にとってこれ以上ないご褒美と言えるのではないでしょうか。
長期でじっくりと資産を育てたい投資家にとって、優待品は検討の余地があるでしょう。
【体験談】ヒューリックの株主優待は生活に彩りを添えてくれます!
わたしもヒューリックの株主で、昨年、3回目の株主優待をいただきました。来年からはついにカタログギフトから2点選べるようにランクアップします。
毎年思うことではありますが…カタログギフトは心の高揚感がすごい!
上質なお肉の詰め合わせ、高級フルーツ、有名パティシエのスイーツなど、どれもこれも心躍る品ばかりです。
「どれにしようかな…」と家族と悩む時間も、この優待の醍醐味ですよね。


配当金の推移から見る安定した株主還元
わたしたち個人投資家にとって、株主優待と同じくらい重要なのが配当金です。
ヒューリックは、この点でも投資家の期待を裏切りません。
公式HPでは「業績動向を踏まえた安定した配当」を謳っており、過去の実績を見ると、増配を続けていることがわかります。これは、単純な増配ではなく、長期的な視点で株主還元を重視する姿勢の表れともいえるでしょう。

さらに、ヒューリックは2025年12月期まで上場来で常に最高益を更新しています。
この連続増益は、単なる景気によるものではなく、事業ポートフォリオの多角化や効率的な資産回転といった経営戦略が奏功している証拠と言えるのではないでしょうか。
景気敏感株のリスクを理解しよう
ヒューリックは、不動産事業が主力であるため、景気敏感株という一面も持っています。不動産セクターは多くの資金源を必要とするため、金利上昇局面で利益圧迫につながりやすいということは理解しておく必要があります。
いかに景気敏感株のメリットとデメリットを列挙してみました。
景気敏感株のメリット
- 高いリターンが期待できる: 景気サイクル次第では業績向上が株価に大きく反映される可能性が高く、高いリターンが期待できます。
- 企業の成長を実感できる: 不動産開発など、目に見える形で事業が拡大していく様子を実感できます。
景気敏感株のデメリット
- 株価の変動が大きい: 景気後退期には、株価が大きく下落するリスクがあります。
- 金利上昇の影響を受けやすい: 不動産事業は借入金に依存する部分が大きいため、金利が上昇すると収益が圧迫される可能性があります。
独自の取り組みと未来への展望
ヒューリックは、伝統的な不動産事業の枠を超え、未来を見据えたユニークな取り組みを進めています。
未来への投資「こどもデパート」
ヒューリックは、新たな事業領域として「こどもデパート」を企画・推進しています。
これは、子供向けの遊具や体験型コンテンツを盛り込んだ複合施設であり、単なる商業施設にとどまらず、未来を担う子供たちの創造性や社会性を育む場として構想されています。
M&A(企業の買収・合併)による成長戦略
ヒューリックは、過去にもM&Aを積極的に行っており、事業の多角化を進めています。
まとめ
ヒューリックは、都心一等地という強固な不動産基盤を持つ安定企業でありながら、新しい分野へも果敢に挑戦している不動産セクターの企業です。
- 株主優待: 300株以上で、質の高いグルメカタログギフトがもらえる。
- 配当: 個人投資家を安心させる安定的な増配傾向。
- 事業: 不動産事業の安定性に加え、成長性の高い観光事業で未来を創造する。
ヒューリックは、単なる「大家」ではなく、長期的な視点で株主と向き合い、事業を拡大しています。安定した配当と魅力的な優待、そして将来の成長性を兼ね備えた銘柄として、長期投資を検討する価値のある一社と言えるでしょう。
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